看板のプロ」としての目線や知識からお役に立てるようなことを書いていきます。
初回は「袖看板」「突き出し看板」のことを書いてみます。
外部につけるものとしては、建物(ビル、商業施設)の壁面(主に道路に面した角の部分)に、その建物に入っているテナント名が入っているものが基本でしょう。
こんな感じのものですね
少し古めの建物についていることが多い印象があります。
なんでだろう?
※ここからは私見です。
規制的な面から
屋外広告物条例により地上からの高さ、道路へのはみ出していい幅があり、施主の方が希望する大きさのものがつけられない場合が多々有ります。一般的に地上から2.5m以上で、はみ出していい幅が1m以内になっています。(場所によって異なりますので、その都度確認します)
また、屋外広告物申請や道路占用許可申請など煩わしい手続きがあるのと同時に、大きさにより年単位でお金を納めなければなりません。それも施主の方がつけたいと思っても「面倒くさい」と思うところでしょうね。広告物申請は地域の役所で道路占用許可は管轄の警察署だったり慣れていないと訳が分からなくなります。(弊社はそう言った手続きも行えますのでお気軽にご相談ください。)
意匠的な面から
意匠的な面で言えば、「かっこ悪い」に尽きるかなぁ。
自分が行きたい会社や飲み屋を探している時に、袖看板があって、見上げれば「あった!!」なんて経験ありませんか?
利用者からすると、とても便利な看板ですが、施主の方や設計の方からすると、新築のかっこいい建物が建ったのに、いかにも後付け感の強い、とってつけたような袖看板、突き出し看板は意匠的にNGなのでしょうね。
計画・設計の段階で、ビルや建物の名前はかっこいい看板プランが出てきますが、袖看板のような案内看板は図面上に四角い枠があって『サイン』と書いてあり、詳細図が無いということが殆どです。計画の段階で少し詰めた話ができれば、建物にマッチした袖看板が作れるのになぁと思ったりもします。
看板も建物の一部です。
トータルの意匠を考えればもっと良くなると思います。看板屋としても、もっと働きがけが必要ですね!
次回は、屋内につける「袖看板」「突き出し看板」のことを書きたいと思います。